東京都港区のピアノ/ヴァイオリン/フルート教室 ミナトの教室ポリシー

ミナト教室ポリシーTOP >> 大手の音楽教室

大手の音楽教室について考える

まずは、音楽教室といえばあそこ!と思いつくであろう、現在の大手の音楽教室の現状、メリットとデメリットについて考えてみたいと思います。

大手音楽教室のメリット

アクセスがいい

大手の教室のいいところは、なんといっても「アクセスがいい」ということです。特に都会であれば駅を使って移動することが多くなり、必然的にアクセスがいい場所にある教室を音楽教室に限らず選びたくなるものです。このアクセスの良さはとても大切で、通勤圏内、通学圏内であることはとても重要だと思います。

大きな駅から近いだけで通いやすくなります。意志の力だけで遠い教室に通い続けるのは困難なことで、アクセスの良さは大きなメリットといえると思います。

教えている楽器の数が多い

ピアノ、ヴァイオリン、フルート、サックス、三味線、ウクレレなど幅広くレッスンを行っているのが大手音楽教室のいいところ。例えばトロンボーンやタンバリンなど、比較的メジャーではない楽器レッスンを受けることができるのは大手ならではの魅力といえるのではないでしょうか。

ただし、マイナーな楽器に興味がない方にはこれはメリットには当然なりません。

部屋数が多い = 予約が取りやすい

一般的に、大手は部屋数が個人よりも多いものです。この部屋数が大切でして、希望する時間に部屋数がないとレッスンを受けることができません。例えば個人の教室だと、一人がその時間に埋まったらそれでアウトということになってしまいます。これを避けられるところが大手のいいところです。

予約の取りやすさ = 部屋数 × 講師の数

この公式を、ぜひ知っておいていただければと思います。大抵の場合、先生よりも部屋が不足している場合が多いといえます。個人教室で、先生は7人いるのに部屋が2つしかない、ということも多々あり、結局予約が取れないということもあります。この点で大手は予約の取りやすさは大きなメリットといえます。

大手に属しているという安心感

大きい音楽教室は、とにかく名前が通っています。どこに行っても誰が聞いても知っているような音楽教室で学んでいると、根拠はなくとも漠然とした安心感を感じられる方も多いのではないでしょうか。「有名な、~教室だから」という名前で通われている方も多いのでしょうか。

これをメリットというかどうかは意見が分かれるところではありますが、宝石などにも言えることですが、よく価格がわからないものは、大きな名前につられやすい、なんとなく安心、ちゃんとしているように感じる、そういう傾向があります。・・・。

   

大手音楽教室のデメリット

なかなか上達しない

先に、名前を知っているという安心感と書きましたが、その多くがCMで植え付けられた記憶だと思うのです。

「友人が通っていて、すごく上達したと言っていた」という友達から聞いた大手の教室の話は、ほとんど聞いたことがないという方がほとんどではないでしょうか。

あったとしても必ずしもその知名度とは比例していないと思うのです。名前が通っていることと、上達する教室か否かは、全く別なのです。

なぜならば、大手の場合料金を高めに設定しています。そして、利益を出すために、いかに経費である先生の給与を下げるかに腐心します。そうするとグループレッスンになったり、先生のクオリティ低下を招き大手=なかなか上達しないということになってしまいます。

少し話がそれますが、音楽レッスンにおいて、グループレッスンは、音楽家に言わせれば論外です。ほかの人の音を聞いて勉強すればいいと思われるかもしれませんが、未熟な練習生の音楽を聴いて得られることよりも、弾いている時間、先生から教えられる時間を削られるほうがよほど深刻です。本当に上達したいならマンツーマン一択です。これはリトミックにも当てはまります。

いい先生が集まりにくい事実とその理由

音楽レッスンは、先生がすべてです。   お上手でない先生にいくら長年習ったとしても、いつまでたっても上達しません。まず、これは絶対の大原則としてこれから習われる方には特に知っておいていただきたいと思います。もちろん、価格、アクセスなどもありますが本質的にはレッスンを受けに行っているわけですから先生が下手だと話になりません。

初心者だから誰でもいい!は間違いです!!! 初心者だからこそ、つまづかない為にもいい先生に習うべきです。

ごく稀に、大手教室でも本当にお上手な先生もいらっしゃいますが、それはかなりの例外。なぜならば、そういう先生は個人で教室を開くからです。

大手の教室だと、生徒さんからいただいたお月謝のほとんどの部分を教室に持っていかれます。例えば大きい教室だと、上場していて株主がいます。そうすると最も利益を得るように経営をしないといけないので、利益が最優先され講師の給与は「コスト」として考えられ、ギリギリまでカットされます。

そうすると、大手教室にお上手な先生は集まりにくくなり、そうでない先生ばかりが集まるようになります。稀にお上手な先生が来たところで、先生も生活がありますからいい給与の教室があったらすぐ辞めてしまいます。つまりいい先生に出会っても、すぐやめる確率が高いのです。受付に「先生やめないですよね?」と聞いても全くの無駄です。「はい、たぶん大丈夫です」くらいしか言いようがありません。もし私がその教室で働いていたなら、そう言うべきのような気がするのでなんとなくそうお伝えするかもしれません。

生徒さんからすると、お上手でない先生に教えられる確率が高まることとなり、仮に上手な先生にラッキーなことに出会えても、すぐ先生がやめてしまうのでまたイチから教室を探すために体験レッスンをぐるぐる受けるということになってしまいます。

教室から先生が離れるのは、先生個人の問題ではないのです。ほとんどの場合、教室のシステム的な問題、どの会社にでもありがちな、「給与が低い」、「人間関係」特にこの2つが根底にあるのです。

音楽への想い、伝えたい音楽があるから教室

ピアノもヴァイオリンもサックスも、ジャズもポップスもギターも歌も三味線も学べます!こんな音楽教室さんが増えています。もしこれだけのバリエーションの楽器があれば、自分が習いたい楽器が習えて幸せ♪と思われるかもしれません。

しかし、これには大きな落とし穴があるのです。いい講師を採用するためには、その道に熟達していなければなりません。その意味で、多彩な音楽を1つの教室が提供するのには、相当無理があると思うのです。 教室の経営者が、音楽経験者であり、かつクラシック、ジャズ、ポップスに精通していて前述の楽器すべてに精通しているというのは不可能です。この仕事をして長いですが、音大の教授クラスでも、そんな方をお見かけしたことはただの一度もありません。

先生のクオリティ以前に、面接できる音楽に素養のある人員がいるのかどうかに大きな?マークを呈したいところです。

音楽教室とはこういう音楽を伝えたいという確固たる信念があるから教室なのです。 その想いもなしに音楽教室を名乗るところが多すぎると思いませんか。ミナトは、そういう生徒さんに本当に上手くなって欲しいという強い想いの塊のようなお教室です。

多様化したことにより音楽レベルが保てなくなる傾向が

例えば、クラシックを学んだ経営者や面接官であればピアノ、頑張ればヴァイオリン、フルートあたりはなんとかわかるでしょうが三味線のことは一切わかりません。ギターやドラムのことももちろんです。もしそれらに精通したスタッフがいるならば別ですが大抵の場合、音楽教室はマネージャーが一人、後は安い時給の程度のアルバイト。各教室の採用状況を見ている限りほぼそれは共通しているように思えます。

つまり、面接のしようがないのになんとなく面接して採用している、という教室が本当にとても多いのです。最近は基礎となるピアノ等の基幹楽器すらも経営側が理解していないことがとても多く、そういう大手の教室に通うことになった生徒さんは不運としか言いようがありません。

電子ピアノ、グループレッスン…生徒にわからないところでごまかし続けた結果

大手の音楽教室は、生徒をかき集める為、入会させる為にいろいろな試みを行いました。様々な楽器レッスンを開催したり、駅の近くに教室を作ったり、先生の給与を下げられるだけ下げたり、入会キャンペーンや月謝割引キャンペーンを打ってみたり。

いい面もあるのですが、そうでない面もやはりあります。

例えばお子さんがいらっしゃるお母さまから「若い先生のほうがいいんです」と言われると、若い先生を積極的に雇用してそういう先生を子供向けにご紹介したり。場所をとらないのでより多くの生徒を教室に入れられる為、コストが低くて調律がいらない電子ピアノを多用したり。

本物のピアノでなくても電子ピアノでも安ければいいだろう。ピアノがあっても、めったに調律しなくてもわからないだろう。若い先生を生徒がいいというから若い先生ばかり紹介したり。これがなぜダメなのかは後述します。

大手教室にありがちな手法として、申し訳ないですが書かせていただくと、生徒のことをほとんど考えずに、「これは生徒に言わなければ、どうせわからないだろう」、「初心者だし、電子ピアノでのレッスンでもいいじゃないですか、初心者だからそれなりの先生でもいいじゃないですかと言いくるめられるだろう」、というところが多すぎる。

例えば、前述の、若い先生ひとつ子供を教えるのだから若い音大生でもいいか、という考えは全く間違っており、できるだけ経験豊富な講師でなければ特に3歳、4歳を教えることはほぼ不可能でありそんなことは本当はどこの教室も分かっていることなのです。

また一般社会的に考えても、若い人は未熟で社会経験・指導経験も浅く、また転職の可能性も大です。身をもって経験していますが、先生が辞めると、生徒もやる気をなくします。そうすると、「いい機会だから」と何がいい機会なのか分からないまま親もやめさせてしまい、「だいぶ昔ピアノやってた」という子供を生んでしまいます。先生がなかなかやめないこともとても教室にとって大切なのです。

私の知る限り、熟達した先生は、どんなにやんちゃな子供であっても、しっかりピアノにレッスンの最後には興味を向けさせるだけの力量があります。少なくともミナトの講師はその力を持っている方ばかりであると自負しています。 「はじめるのが早かったかしら」ではなくて、その先生がヘタなだけです!と声をだめにして言いたいです。

都合の悪いことを隠し続け、音楽を知らない生徒が求めるだけのニーズに応え続けたこの結果、どうなったのでしょう。

音楽の立ち位置そのものを落としてしまった

そういう、好ましくない、本来してはいけないことをし続けてしまった結果、どうなったのか。音楽を、「芸術に触れる」という高尚なものから「他の習い事と同列のオケイコ」というレベルにその地位を落としてしまいました。

本来であれば、音楽教室というのはすべからく感動を与えてくれる、芸術的な演奏をされる先生に、「感動したのでぜひ教えてください!」と頭を下げて生徒がお願いするような形があるべき形で、「入門」という形がしっくり来る世界だと思うのです。

それを・・・、ミナトのページを検索する前に他の教室のホームページでこんな文言ありませんでしたか?バーゲンセールのように音楽を売り出し、 どうぞ入会してください!入会金無料!場合によっては月謝1か月分無料!楽器プレゼント! 等と広告費にお金を使いつつ、先生への給与やピアノ設置費など必要なコストは徹底的にケチり、経験が浅くても音大出ていればいい。実話ですが、音大さえ出ていなくてもいいという教室もあり、電子ピアノでもグループレッスンでも生徒にはどうせわからないだろうと思いそういう好ましくないことを重ねた結果、大手の教室は非常に薄っぺらい「音楽教室という名だけの金もうけの為だけの存在」になってしまったように思えてなりません。

入会金キャンペーンをやっていませんか、とたまにミナトでも聞かれますが、一切行っておらず今後も行う予定もありません。なぜ教室がキャンペーンを打たなければならないのか? 本来の指導ポリシーをしっかり貫き、生徒さんの信頼を得られていれば割引など必要ないのです。 逆説的に言えば、キャンペーンを打っている教室は、生徒に人気がない=講師や料金など何か問題がある、と考えてもいいと思うのです。

きちんと生徒さんのことを考えてやっている教室側からするとこれらの行為はかなり思うところがあるので、熱が入ってしまった文章になってしまい申し訳ございません。

それでは、個人の音楽教室はどうでしょう。


>> ミナト 公式ホームページはこちら!

>> 体験レッスンへGO!
ミナトの教室ポリシー © 2016